短期間で合格できる裏ワザがあれば教えてください。
出やすい問題や単語だけを効率よく覚えればだれでも合格ラインに到達することが可能です。
この記事を読めば英検3級に最短で合格できる裏ワザがわかります。
英検3級の合格ラインは正答率65%程度のため、半分以上の問題を正解する必要があります。
しかし実は大問ごとによく出る単語や問題が決まっているため、試験に出やすいところだけを効率よく覚えることで合格率が飛躍的にアップします。
英検3級 | |
難易度 | 中学卒業程度 |
試験内容 | 一次試験:筆記・リスニング 二次試験:スピーキング(面接) |
試験時間 | 筆記:50分 リスニング:約25分 スピーキング(面接):約5分 |
合格ライン | 正答率65%程度 |
単語力 | 最低限覚える単語:1200語 |
主な場面 | 電話・会話・アナウンス・学校・お店・公共施設・家庭など |
求められるスキル | 身近な英語を理解し、また使用できる |
英検3級に合格するには最低でも1200語以上(満点を目指すなら2000語以上)の英単語を覚える必要があります。
ただし大半が英検5級・4級の基礎単語のため、知らない単語だけを集中的に取り組めば短期間でも暗記が可能です。
下記におすすめの問題集をまとめているため、ぜひ参考にしてください。
英検3級の合格ライン
英検3級に合格するには正答率65%程度が必要です。
具体的には技能別スコアによって判定され、日本英語検定協会「英検CSEスコア」によると下記の合格基準スコア以上の点数を取る必要があります。
- 一次試験(筆記・リスニング):1103点(1650点満点)
- 二次試験(面接):353点(550点満点)
英検3級の場合は一次試験が正答率67%程度、二次試験が正答率65%程度が合格の目安。
公式では合格率が公表されていませんが、だいたい一次試験が合格率50%、二次試験は合格率90%です。
そのため一次試験を突破できれば二次試験で落ちることはほとんどありません。
英検3級に最短で合格する裏ワザ
英検3級に最短で合格する裏ワザをすべて解説します。
下記の分野ごとにわけて解説するため、気になるところからチェックしましょう。
主に試験まで時間がない方を対象としているため、時間に余裕がある場合は「【完全版】英検3級におすすめの問題集・過去問ランキング」を参考に問題集と単語帳を1冊ずつ取り組むのが確実です。
裏ワザはあくまで英検3級に最短で合格することが目的のため、しっかり学習したい方は下記のおすすめ問題集を何周も繰り返し解くのが一番力がつきます。
単語の裏ワザ
英検3級で出題される単語の裏ワザを解説します。
英検3級では理想は2000語以上、最低でも1200語以上の単語力が必要です。
「試験まで時間がなくて単語を覚えるヒマがない」という方は下記のポイントだけでも覚えておきましょう。
- 動詞を最優先で覚える
- 動詞は対義語と過去形をセットで覚える
- 名詞は博物館や映画館など場所を表す単語、職業や役職など人を表す単語が出やすい
英検3級の単語で重要なのは動作を表す動詞です。
名詞は意味がわからなくても正解することができますが、動詞は意味がわからないと正解できません。
なお英検3級の名詞は場所を表す単語や職業などの人を表す単語がとても多く出題されるため、名詞に意味がわからないときは前後の文脈から「場所・人・モノ」のどれかを意味していると推測することができます。
また動詞を覚える際は反対の意味(対義語)とその動詞の過去形まで覚えると正答率が一気にアップします。
- 対義語を一緒に覚える:forget(忘れる)−remember(覚えている)、lend(貸す)−borrow(借りる)など
- 不規則変化の過去形を覚える:break(broke)、keep(kept)、lose(lost)など
- 【応用】have, take, makeの熟語表現を覚える:have a cold(かぜを引く)、take a picture(写真を撮る)など
英検3級に最短で合格するには動詞がとても重要です。
動詞を覚えるときは試験によく出る対義語と不規則変化の過去形までしっかり確認し、セットで覚えるようにしましょう。
長文の裏ワザ
英検3級長文問題の裏ワザを解説します。
英検3級では長文問題が3題(3[A]・3[B]・3[C])出題されます。
空所補充のように難しい単語や文法は出てきませんが、事前に出題形式を理解していないと必ずつまづいてしまう難所です。
ただしどんな問題が出るかはある程度決まっているため、しっかり問題の傾向を理解して試験に臨みましょう。
- 3[A]:「掲示物(ポスター)」または「お知らせ」
- 3[B]:「Eメール」または「手紙」
- 3[C]:3〜4段構成の英文
3[A]と3[B]は傾向がはっきりしているため対策しやすいのが特徴です。
3[A]は新しくオープンするお店の案内やダンスコンテストのお知らせなど掲示物に関する内容が出題されます。
問題文を読む際は「カフェ」や「ダンスコンテスト」などキーワードをまず見つけ、何について書いてあるのかを理解すれば全体像を掴みやすくなります。
3[B]はEメールや手紙に関する問題です。
文章は長めの問題が多いですが、硬い表現は一切なく、しゃべり口調のような読みやすいものしか出題されません。
読めない単語は無視して理解できる単語だけでもある程度文章全体の意味を把握できるため、時間をかけて確実に答えを導きましょう。
3[C]はほかの2つに比べて難しい単語も多く、やや読みにくい難問です。
自信がなくても回答さえすれば4択のため、25%の確率で正解できます。
ただし空所補充のような引っ掛け問題は出ないため、単語の意味さえわかれば案外正解できるのであきらめずに取り組みましょう。
リスニングの裏ワザ
英検3級リスニングの裏ワザを解説します。
英検3級のリスニングでは出やすいフレーズが決まっています。
リスニングが始まったらすべての単語を聞き取ろうとするのではなく、重要なフレーズだけを意識して聞くことで正解率がグッと上がります。
- 相手に頼む/相手を誘う:I would like to〜./Would you like to〜?(〜したいのですが)
- 相手に尋ねる:Could you tell me〜?(〜について教えていただけますか)
- 電話での会話:May I speak to〜?(〜さんはいらっしゃいますか)
- 買い物での会話:Can I help you〜?(なにかお探しですか)
リスニングは冒頭の会話がとても重要です。
まず「何について話しているのか」を聞き取り、シチュエーションさえわかれば次の展開がある程度予測できるため、半分以上聞き取れなくても正解することが可能です。
また選択肢を見るとあきらかに間違っているものが必ずあるため、わからなくても消去法で正解を導ける問題もたくさんあります。
ライティング(英作文)の裏ワザ
英検3級のライティング(英作文)の裏ワザを解説します。
英検3級では大問4でライティング(英作文)問題が出題されます。
ライティングは苦手なひとも多いですが、実は減点されないように書くことでだれでも高得点を狙えるのが特徴です。
- 必ず「理由を2つ」書く
- 25〜35語の単語で文章を構成する
- 主語、動詞、接続詞を意識する
- 簡単な単語だけを使って書く(自信がない単語は使わない)
大問4の問題文には「あなたの考えと理由を2つ書くこと」と「語数の目安は25〜35語」と記載されています。
これらをしっかり満たしていないと大幅に減点されるため注意が必要です。
また難しい単語や文法を使っても加点はほとんどされません。
減点されないことを意識して極力簡単な単語を使うことが高得点を取るコツです。
スピーキング(面接)の裏ワザ
英検3級スピーキング(面接)の裏ワザを解説します。
スピーキングは合格率が非常に高く、一次試験から少し時間が空くため準備すれば落ちる心配はほとんどありません。
ただし最低でも面接の流れを確認しておき、当日焦らないように準備だけはしっかりしておきましょう。
- 入室:係員の指示に従い、面接室に入ります。
- 「面接カード」を渡す:面接委員に「面接カード」を手渡します。
- 着席:面接委員の指示に従い、着席します。
- 氏名・級の確認・挨拶:面接委員があなたの氏名とこれから受験する級の確認をします。その後、簡単な挨拶をします。
- 「問題カード」を受け取る:面接委員からパッセージ(文章)とイラストが印刷された「問題カード」が手渡されます。
- パッセージの黙読(20秒):まず、パッセージ(文章)を黙読するように指示されます。黙読時間は20秒間です。
- パッセージの音読:黙読後、面接委員から音読するように指示がありますので英語のタイトルから読んでください。
- パッセージについての質問(No.1):音読の後、面接委員が質問しますので、答えてください。質問はNo.1からNo.5まで5つあります。「問題カード」のパッセージ(文章)やイラストに関する質問に答える際には、「問題カード」を見てもかまいません。
- イラストについての質問(No.2, No.3):No.3のイラストの状況を説明する質問の後、面接委員から「問題カード」を裏返すように指示されます。これ以降は、「問題カード」を見ずに答えます。
- 問題カードを裏返す。
- 受験者自身の意見などを問う質問(No.4, No.5)
- 「問題カード」を面接委員に返す:試験が終了したら、必ず「問題カード」を面接委員に返してから、退室してください。
- 退室:退室後は、すみやかに会場から退場してください。控室に戻ったり、待機中の受験者と会話してはいけません。
英検3級の面接は日本英語検定協会「英検3級バーチャル二次試験」で事前に無料体験することができます。
英検3級の二次試験は落とす試験ではないため、流れをしっかりイメージして丁寧に受け答えすればうまく回答できなくても十分合格することが可能です。
英検3級でよく出る問題まとめ
英検3級でよく出る問題をまとめて解説します。
試験まで時間がない方向けのため、時間があってしっかり学習したい方は「【完全版】英検3級におすすめの問題集・過去問ランキング」を参考に問題集を購入して練習しましょう。
英検3級の過去問が日本英語検定協会「3級の過去問・試験内容」に掲載されています。
無料で利用できるため、力試しにぜひ利用しましょう。
よく出る問題①:比較
英検3級では比較が必ず出題されます。
比較表現は英検4級でも少し出題されますが、英検3級では基本的な使い方から複雑な表現まで幅広く出題されるため対策が必須です。
- 比較級:「〜よりも・・・」
- 最上級:「〜の中でいちばん・・・」
- as・・・as〜:「〜と同じくらい・・・」
比較は空所補充でよく出題され、点数を稼ぎやすいラッキー問題です。
最低でも空欄のあとに「than」が来たら比較だと思ってしっかり得点しましょう。
よく出る問題②:受け身
英検3級では受け身も毎回必ず出題されます。
主語に「モノ」が来た場合はまず受け身を想定し、しっかり正解できるようにしましょう。
- ①go(行く)−went−gone
- ②write(書く)−wrote−written
- ③eat(食べる)−ate−eaten
- ④give(あげる)−gave−given
- ⑤come(来る)−came−come
- ⑥become(〜になる)−became−become
- ⑦take(取る)−took−taken
- ⑧break(壊す)−broke−broken
- ⑨speak(話す)−spoke−spoken
- ⑩know(知っている)−knew−known
受け身は空欄補充の定番問題です。
基本的には「be動詞+過去分詞」で過去分詞は過去形と同じことがほとんど。
しかし不規則変化もよく出題されるため、最低でも上記で紹介したものは覚えておくと点数を稼ぐことができます。
よく出る問題③:現在完了形
英検3級でよく出るのが現在完了形です。
現在完了形は苦手なひとが多い分野ですが、点数を取るだけであればそこまで難しくはないため時間がない方は要点だけしっかり理解しておきましょう。
- 現在完了形は「have+過去分詞」の構成
- 3種類の意味を覚える
- ①継続:「〜からずっと・・・している」
- ②経験:「今までに〜したことがある」
- ③完了:「もう(すでに)〜してしまった」
- 「never(一度も〜ない)」、「not〜yet(まだ〜ない)」、「Have you ever 〜?(今までに〜したことがありますか)」なら現在完了形を選べばOK
現在完了形は深掘りするとかなり難しく理解するのがとても大変です。
しかし英検3級に合格するだけであれば上記のポイントをしっかりと覚えておけば十分合格ラインに到達できます。
よく出る問題④:関係代名詞
英検3級でよく出るのが関係代名詞です。
関係代名詞はポイントだけ理解しておけば正解できる問題が多いため、時間がなくても最低限次のポイントだけは目を通しておきましょう。
- 関係代名詞には3種類ある
- ①who:「人」を修飾する
- ②which:「人以外」を修飾する
- ③that:なんでも修飾できる(whoとwhichの合体版)
関係代名詞は主に空欄補充でよく出題されます。
基本的に空欄補充の選択肢に「who」や「which」が出てきたら関係代名詞の問題であり、空欄の前が人か人以外かで選べば簡単に正解できます。
「that」はなんでも使える万能タイプのため、残念ながら選択肢に出てくることはほとんどありません。
よく出る問題⑤:接続詞
英検3級のすべての大問で重要なのが接続詞です。
特に大問3の長文問題が苦手なひとは接続詞を意識するだけで長文が格段に読みやすくなります。
- when:「〜のとき」
- while:「〜する間に」
- before:「〜する前に」
- after:「〜した後に」
- if:「もし〜ならば・・・」
- since:「〜して以来ずっと・・・」
- until:「〜するまでずっと・・・」
長文問題は接続詞に丸をつけたり、四角で囲んだりすると文章のつながりがよくわかります。
英検3級の場合は文章自体はそこまで難しくないため、文と文がどのようにつながっているかを接続詞でしっかり理解しましょう。
英検3級にノー勉・一夜漬けで合格する方法
英検3級の勉強は理想は1週間以上欲しいですが、中学英語の基礎ができていればこの記事の内容をおさらいするだけで合格ラインに到達できます。
ノー勉または一夜漬けで合格できる目安となるレベルはつぎの通りです。
- 不定詞(to+動詞の原形)を理解している
- 受動態(be+動詞の過去分詞形)の文章を作文できる
- 関係代名詞(最低限who, which, that)の使い方がわかる
- 英検4級までの内容(過去形・未来形・比較・動名詞・助動詞)がある程度わかる
上記の内容を完璧に理解していなくても問題ありませんが、「不定詞をはじめて聞いた」「受動態を日本語訳できない」というレベルだと一夜漬けでは難しいです。
ただし問題集を購入して1週間も勉強すればだれでも十分間に合わせることができます。
おすすめの問題集は下記の関連記事にまとめているため、まだ問題集を持っていない方はぜひ参考にしてください。
まとめ|英検3級の裏ワザまとめ!リスニング・長文・単語のよく出る問題の解き方【ノー勉・一夜漬けOK】
- 英検3級は中学卒業程度で合格には正答率65%程度が必要
- 必要な単語数は最低1200語(満点を目指すなら2000語以上)
- 出やすい問題が決まっているため、重点的に学習することで短期間で合格できる
英検3級は難関資格ですが、よく出る問題が決まっているため1週間もあればだれでも十分合格することが可能です。
また中学英語の基礎ができていればノー勉や一夜漬けでも合格ラインに到達することもできます。
英検3級の学習内容は高校や大学でも基礎となる重要なものばかりです。
合格することが一番重要ですが、理解が不十分な分野は問題集を購入してしっかり復習しましょう。
「問題集を読んでも理解できない」という方はスタディサプリを使えば問題集1冊程度の料金で全教科学習できます。
試験が終わってからでも良いため、この機会に英検3級の範囲をしっかりマスターしましょう。
スタディサプリ中学講座を14日間無料で体験する(公式サイト)