お金もかかるしできれば塾なしで受験に挑戦したいです。
実際私は塾に通わずに公立進学校に合格しました!
中学生の子を持つ親御さんに多い悩みが塾に通わせるべきかどうか。
今回は塾に通わないで志望校に合格できるかを詳しく解説します。
- 慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(慶應義塾大学理工学部卒)
- 中学時代は塾に通わず独学で勉強
- 高校は地方公立進学校へ進学
- 大学、大学院で6年間塾講師として勤務
高校受験であれば塾に通わずに独学での勉強も十分可能。
塾に通わないで高校受験は無理?
理由を詳しく解説するね。
高校受験は中学3年生までに習ったことの総復習。
苦手科目があったり、勉強していない範囲があると大きな減点になることも。
- 高校受験は難易度は違えど出題範囲はどこも一緒
- 応用問題よりも基礎問題を広く勉強するのが合格への近道
- 一番大切なことは「勉強時間の確保」
高校受験の勉強は多くの人が中学3年生になってからはじめます。
- 高校受験は多くの人が中学3年生になってから勉強をはじめる
- 中学3年生は部活、行事で一番忙しい時期
- 限られた時間を有効に使えるかがとても大切
高校受験に合格できるかどうかは塾に通っているかではありません。
塾に通うことで少なからず勉強時間を確保できるため合格に近づくことはできます。
しかし、塾に通うことで移動時間のロスや塾に通っているから大丈夫という油断が出ることも。
まずはこのことをしっかり理解しましょう。
中学生が塾に通わないデメリットは?
- 拘束力がない
- 周りからの刺激がない
- 質問する場が学校だけになる
塾に通うことで強制的に塾で勉強する時間が作れます。
これは自宅学習の習慣がない学生にとって意外に大きなこと。
毎週2時間塾で勉強した場合、1年で約100時間(2時間×52週間)は勉強時間が確保できます。
これを自宅学習でやろうと思うと案外大変だよね。
また、塾に通うことで周りの学生から知らず知らずのうちに刺激を受けます。
そして家で勉強していて一番イライラするのが「自分で考えても分からない問題」。
30分、1時間ずっと考えて、参考書を読んでもよく分からない問題は必ず出てきます。
そんなとき、塾に通っていれば「今度塾で聞いてみよ」と次に進むことができます。
そういう人は塾で聞けるのは助かるよね!
中学生が塾に通わないメリットは?
- 移動時間がなくなる
- 塾の授業料がかからない
- 塾に拘束されない
まず塾に通わないことで移動時間がゼロになります。
たとえば塾へ片道30分、往復で1時間かかっていた人は週2回の通塾で年間約100時間(1時間×2回×52週間)も移動に費やしています。
移動時間もリスニングなど勉強できる人なら無駄になりませんが、あまり多くはありません。
また、学校や部活で疲れた状態のまま塾に通うだけでも疲労は溜まり、勉強に集中できないことも。
その分勉強や息抜きに時間を使った方が効果的だよ。
塾に通わなければお金も節約できます。
塾の授業料は月平均26,000円程度と言われるため、年間で31万円程度。
3年間通えば100万円近くは授業料だけでかかってしまいます。
塾に通うことが目的になると、せっかく塾に行っても先生の話を聞いていなかったり、宿題すら手をつけなかったり。
塾なしで志望校に合格する人の特徴
- 計画性がある
- 目的意識が明確にある
- 何を勉強すれば良いか理解している
まず計画性があることがとても重要。
塾に通う場合、強制的に「勉強する場」が提供されます。
そこで勉強する、しないは別問題ですがこれだけでも塾に通うメリットとも言えます。
塾に通わずに志望校に合格するためには自分で
- 夕ご飯を食べたら勉強しよう
- 今日は最低2時間机に向かおう
- 部活で疲れたからその分早起きして勉強しよう
勉強スタイルは朝型、夜型など人それぞれですが最低限勉強時間は確保する必要があります。
しっかりと計画を立てて実行することが大切!
勉強は長期戦です。
半年、1年と勉強を続けていくためには「目的意識」がとても重要。
目的意識とは「何のために勉強するのか」。
- 地域No.1進学校のA高校に入学して将来は有名大学に進みたい
- バスケの強いB高校に入学してレギュラーになりたい
- 制服のかわいいC高校に行って憧れの制服が着て登校したい
勉強する目的は一人ひとり全然違うもの。
- こんな目的で勉強するのは違うかな
- あの子と同じ高校に行きたいっていうのはダメかな
目的は何でもOK。
大事なことは”自分がそれに向かって頑張れるか”。
塾に通った方が良い人と通わなくて良い人の違いは?
どういう人なら塾に通うべきなの?
- 家だと絶対に勉強できない
- 周りに合わせたい性格
- 塾に通うことに抵抗がない
まず家だと絶対に勉強できない人は塾に通うのも一つの手です。
家だとほかの家族の生活音(テレビの音など)、テレビやゲームで集中できないことも。
また、周りに合わせたい性格の人は、友達が塾に通っていると不安に感じるケースも。
友達と同じ塾に通えば、塾に通うことへの抵抗感も少なくなり、ストレスなく通塾できる場合もあります。
塾に通わずに志望校に合格する方法
- 目標を明確にする【対象:全員】
- 計画性を持つ(勉強スケジュールを立てる)【対象:全員】
- オンライン教材(スタディサプリ中学講座など)を活用する【対象:全員】
- 下調べせずに書店で問題集や参考書を買わない【対象:全員】
- 周りと比較しない【対象:全員】
- テスト前は5教科以外の科目(体育・音楽など)も勉強する【対象:推薦希望者、公立校志望者など】
- 家で集中できないなら場所を変える【対象:全員】
- 先取りで学習する【対象:難関志望者】
- 睡眠時間、息抜き時間は必ず確保する【対象:全員】
- 定期的に模試を受ける【対象:中堅〜難関志望者】
目標を明確にする【対象:全員】
勉強を長期間継続してやるためには目標設定が不可欠。
- 何のために勉強をするのか
- 将来どうなりたいから勉強するのか
目標は一人ひとり全然違います。
目標が決まればあとはそれに向かって突き進むだけ。
ポイントは目標と現状の差を知ること。
- 目標を決める【ゴール】
- 現状を把握する【スタート】
- スタートからゴールまでの道のりを考える【必要な勉強量】
当たり前ですが目標が高ければ必要な勉強量も増えます。
目標設定は妥協しないことが大切です。
計画性を持つ(勉強スケジュールを立てる)【対象:全員】
- 試験まで残り何日か
- 試験までにどのくらいのレベルに到達すべきか
- 1日何時間勉強すべきか
まず試験までの日数は必ず確認しましょう。
「○月○日が試験」と考えるよりも「試験まで残り○日」と考えた方が時間をより意識できます。
そしてどのくらいのレベルにならなければいけないのか。
- 難関校だから5教科すべて9割以上必要
- 地域2番手の公立校だから全教科7割くらい取れれば合格できそう
- 英語の配点が大きいから英語は満点近く取りたい
目指すレベルはざっくりでもオッケー!
大切なことは現在のレベルとの差を知ること。
すでに合格ラインに達していれば無理して勉強せずに体調管理と反復演習を中心に。
目標レベルからかけ離れていれば睡眠時間を確保し、それ以外を勉強にあてるべき。
何も勉強しない日を作らないことが重要です。
下調べせずに書店で問題集や参考書を買わない【対象:全員】
受験勉強で一番やってはいけないのが「適当に勉強教材を選ぶこと」。
書店でゆっくり中身を見て厳選していれば良いですが、基本的に下調べなしで選ぶのはNG!
- 月額1000円程度で全教科勉強し放題
- 動画学習だから集中しやすい
- 移動時間ゼロ、その場が塾になる
オンライン教材の活用についてはあとで詳しく解説しますが、書店で問題集を買うのはコスパが悪いです。
- 書店で問題集を買うと1冊1000円〜3000円
- 受験生で1冊しか勉強しない人はまずいない
- 問題集と参考書をあわせて10冊買ったら1万〜数万円
- オンライン教材(スタディサプリなど)なら全教科勉強し放題で月額1000円程度
なかにはスマホやパソコンで勉強することに抵抗がある人も。
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慶應卒塾講師が高校受験におすすめの人気問題集・参考書を解説
オンライン教材(スタディサプリ中学講座など)を活用する【対象:全員】
- 中学5教科すべて見放題
- オフライン再生(動画ダウンロード)が可能で圏外でも視聴できる
- 授業がわかりやすい、講師の説明が上手い
- 特典適用で月額1,180円(通常は1,815円)
- サポート充実の個別指導コースでも特典適用で月額6,800円(通常は10,780円)
スタディサプリの最大のメリットは月額料金の安さ。
月額1000円程度で問題集1冊買うのと同じか、それより安い。
さらに授業動画は何度でも視聴可能で、いつどこでも勉強できます。
Wi-Fiがなくても通信量を気にせずに済みます。
【関連記事】
【完全解説】スタディサプリのキャンペーンコードはどこ?【最新版】
周りと比較しない【対象:全員】
受験勉強でしてはいけないことは「周りと比較すること」。
多くの場合、自分より目標が低い人と比較しがち。
- 周りもやってないという安心感
- 周りもできないという安心感
下を見て安心するのではなく、勉強は常に向上心が大切。
安心感を得るにはストイックな計画を立ててそれを実行するのがベスト!
比較する場合は必ず自分よりもレベルが上だと思う人にしましょう。
テスト前は5教科以外の科目(体育・音楽など)も勉強する【対象:推薦希望者、公立校志望者など】
これは受験に内申点も加味される場合のみ。
特に推薦入試を検討している学生や公立校志望者は内申点も加味される場合が多いです。
実技は勉強できませんが、筆記試験は少ない労力で大きな成果が出るので必ず勉強しましょう!
意外に内申点も合否に左右されるのでしっかり対策しましょう。
家で集中できないなら場所を変える【対象:全員】
- 学校の図書室【一番おすすめ!】
- 市立図書館【家から近ければおすすめ】
- カフェ、飲食店【たまに気分転換程度なら◎】
家で勉強できない場合は、学校の図書室を積極的に利用しましょう。
図書室で勉強するメリットは、
- 授業後すぐに勉強できる
- お金がかからない
- わからないところを先生に聞きに行ける
- 周りも勉強しているとモチベーションが上がる
- キリが良いタイミングでいつでも帰れる
一応図書室で勉強するデメリットも。
- 友達がいると勉強しづらい(集中できない)
- テスト前や受験シーズンは席が空いてない
- 閉まる時間が早い
友達や知っている人がいると勉強しづらい人もいるのでその点はデメリットかも。
またテスト前になるとノートのコピーや集団での勉強会などで混雑することも。
そういうときは家か市立図書館に行きましょう。
図書室はだいたい6時や7時には閉館。
せっかく集中してきたところで帰らなきゃいけないのは残念ですが、逆にメリハリが生まれて私はよかったです。
図書室で勉強したら帰ってゆっくりご飯を食べましょう!
先取りで学習する【対象:難関志望者】
これは県内トップ校や難関校を目指す人だけが対象。
難関校を志望する学生は学校のペースで勉強するのはNG。
- 受験勉強が間に合わない
- 模試の成績が上がらない
- 受験直前に必ず焦りがやってくる
学校のペースでやっていては受験勉強が終わりません。
基本問題や標準問題が中心の中堅校であれば問題ありませんが、難関校は応用問題が多く出題されます。
応用問題を解くためには基本問題を完璧にして、応用問題のパターンを理解する必要があります。
応用問題の対策にその何倍も時間がかかります。
また模試は中学校までの全範囲が対象になるため、まだ習っていない範囲が出ることもよくあります。
先取り学習をしていないと毎回適当に回答することになり、本来の点数とは異なる結果に。
そして何より、県内トップ校になると先取り学習をしている学生がほとんど。
つまり先取り学習せずに、学校のペースで勉強しているだけでかなり不利な状況になってしまいます。
睡眠時間、息抜き時間は必ず確保する【対象:全員】
受験テクニックに大切ですが、健康管理も忘れてはいけません。
試験直前に体調を崩してしまうのはしょうがないですが、普段の生活も注意が必要です。
一度風邪を引けば1週間は万全な状態で勉強できません。
試験直前でなければ問題ないと思いがちですが、それは大きな間違い。
受験勉強は計画性が重要。
一度風邪を引けば1週間近く予定が遅れることも。
それを取り戻すのはかなり大変です。
睡眠時間は絶対に削らないようにしましょう。
息抜きも重要です。
集中して勉強するためにはメリハリがとても大切。
気分転換におすすめなのがU-NEXTやHuluのような動画配信サービス。
興味がある人はぜひチェックしてみてください。
定期的に模試を受ける【対象:中堅〜難関志望者】
こちらも中堅〜難関志望者向け。
塾に通っていれば定期的に模試の連絡が来たり、強制的に受験させられたりします。
しかし塾に通っていない多くの学生が学校で受ける最低限の模試しか受験しないまま受験本番を迎えます。
模試を受けないと自分のレベルや目標までの距離がわかりません。
3ヶ月に1回程度は模試を受験するのが理想的です。
(ただし、倍率の高い学校の場合は毎月受験して自分の順位を確認するのがおすすめです)
まとめ|塾に通わないで高校受験は無理?【塾なしで志望校に合格する方法10選】
- 塾に通わなくても志望校に合格する人はたくさんいる
- 塾に通うことで強制的に勉強する場が与えられる
- 塾なしで高校受験するなら自分で勉強する習慣をつけないといけない
- 塾なしで効率よく勉強するならスタディサプリ中学講座が安くておすすめ
- 受験勉強は長期戦。睡眠時間と息抜きは削らない
塾に通わなくても県内トップ校や難関校にも合格できます。
大切なのは「正しい勉強のやり方」。
まずは受験までの日数を計算して勉強スケジュールを立てましょう。
あとはスタディサプリを活用して毎日の予習、復習、さらには先取り学習でどんどん先に進むだけ。
時間を味方につけて最短ルートで合格を掴み取ろう!
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